令和二年 水無月の菓子ごよみ
私ども総本家駿河屋は室町時代に始まり、先代から受け継がれてきた歴史と伝統とともに、皆さまに愛され支えられてまいりました。
時代を経ても輝きを失わない定番の味わいも、
新しい時代と共に進化していく革新的な味わいも、
長年にわたって切磋琢磨しながら手を取り合ってきた『人』の想いが込められています。
今回は、水無月(6月)に総本家駿河屋でお買い求め頂ける和菓子ラインナップをご紹介します。
『夏越の祓』にいただく三角形の伝統菓子
毎年6月30日は『夏越の祓』です。この行事は平安時代の頃から始まったと言われる伝統的なもので、1年の折り返しにあたる6月30日に半年間の穢れを祓い清めて、残り半年の無病息災を祈願します。
この日は多くの神社で、茅や藁で作った輪をくぐり抜けたり、紙で作った形代を境内の川に流すなどの厄落としが行われるのですが、その一環で、ある和菓子を食べるという風習があるのです。
その和菓子こそが主に京都で親しまれている『水無月』。
外郎の上に蜜漬けした小豆を乗せたもので、三角の形状が特徴的な菓子です。
厄落としに用いられる理由は、小豆の栄養価が高く、その赤色が厄を除けるという民俗信仰があるため。
形が三角である理由については諸説あり、6月1日の氷室の節句に関連づけ『氷』を表したとも、川の両岸に立てる斎串(いぐし)に見立てたとも言われています。
総本家駿河屋の『水無月』はもちろん一つ一つが職人による手作り。
50分ほど蒸した外郎の上に小豆を乗せ、更に上から液状の外郎生地をたらし、小豆を固定させます。それからまた20分ほど蒸してから三角形にカットするのですが、職人曰く、最後に小豆を崩さないように綺麗にカットするのがなかなかに難しい、とのこと。
蜜漬け小豆のもちっとした食感、吉野葛を用いた外郎のほどよい歯ごたえが楽しめる『水無月』は、6月13日から30日までの期間限定販売です。
※税込価格…1個 194円
『紀の鮎』(8月15日まで販売)
毎年、初夏から夏にかけて登場するのが鮎を象った可愛らしい菓子。夏の季語であり、清らかの水の中を優雅に泳ぐ姿が涼しげに見える様から、鮎は夏の風物詩として親しまれています。
総本家駿河屋では、柔らかな求肥を包み込んだ鮎型の和菓子『紀の鮎』が販売中。
※オンラインショップでもお買い求め頂けます。
税込価格…1個 194円
京都の伏見本舗では、『紀の鮎』より一回り大きく、表情も異なる『桂鮎』が並んでいます。こちらも宜しくお願い致します。
6月は他にも様々なラインナップが楽しめます。
『あんもち』和菓子の日限定菓子(6月16日のみ販売)
詳細はこちら ※税込価格…1箱 702円
『竹清水』(6月中旬~8月中旬まで伏見本舗限定販売)
詳細はこちら ※税込価格…1個 357円
『あんみつ』(6月22日~9月上旬まで駿河町、海南、小倉、岩出中迫、伏見店のみで販売)
詳細はこちら ※税込価格…1個 410円
『葛々(くずくず)』(6月10日~8月中旬まで販売)
口当たりが自慢の二層流しの葛菓子です。「小豆」と「抹茶」の2種類があり、抹茶は無農薬有機栽培のオーガニック抹茶を使用しています。冷やして食べるのがおすすめです。
※税込価格…1個 950円
『ブッセ(ブルーベリー)』(6月16日~9月下旬まで販売)
甘酸っぱいブルーベリージャムを挟んだ季節限定ブッセです。
※税込価格…1個 162円
『わらび餅』(6月30日まで販売)
風味豊かなきな粉をまぶした、絶妙な柔らかさの餅です。
※税込価格…1個 292円
『なつのかし』(8月まで販売)
涼しさを感じさせる2種のゼリー菓子。ゼリーの中にかわいらしい3種の葛饅頭が入った「玉の水」と、ヨーグルト風味と柑橘のゼリーが2層になった「夏柑」があります。
※税込価格…1個 270円
『露果』(6月上旬から8月末まで販売)
飲むフルーツゼリー。「みかん」「桃」「梅」「トマト」「ぶどう」の5種類があり、凍らせてシャーベットにするのもおすすめです。
※税込価格…5本入 2,160円
上記の和菓子の一部はオンラインショップでもお買い求め頂けます。
また店頭販売のみの和菓子も、和歌山市、海南市、岩出市に限りますが、お近くの店舗にお電話で注文頂くと、指定のご住所に商品をお届け致します。※代金¥3000未満の場合、お届け手数料¥500がプラスされます。)
ストアマップ&カフェ情報をご参照の上、ぜひご利用ください。
皆様のご注文を心よりお待ち申し上げております!