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インタビュー
2020/05/01

オープン2周年! 駿河屋本社工場小倉店の魅力

私ども総本家駿河屋は室町時代に始まり、先代から受け継がれてきた歴史と伝統とともに、皆さまに愛され支えられてまいりました。

時代を経ても輝きを失わない定番の味わいも、
新しい時代と共に進化していく革新的な味わいも、

長年にわたって切磋琢磨しながら手を取り合ってきた『人』の想いが込められています。

今回は、前回紹介したお菓子の神様・田道間守命(たぢまもりのみこと)をお祀りした橘本神社の分社がある本社工場小倉店をご紹介します。

関西最大規模の和菓子工場誕生

2018年5月にリニューアルオープンした本社工場小倉店。その歴史は1971(昭和46)年に始まりました。

当時の小倉本社工場

写真を見て頂くと分かるように、小倉本社工場は、関西随一の大工場として竣工しました。

当時を知る本社工場小倉店の現工場長・山本隆幸氏にお話を伺いました。

山本隆幸氏(以下、山本)「私は、元々実家が八百屋やったので、働くなら食品に関する仕事に就きたかったんです。実家の近所に駿河屋の店舗があったからお菓子の味はよく知っていたし、縁あって今から42年前に入社しました。
最初から小倉の本社工場勤務ではなく、先ずは京都の伏見本舗で5年間菓子職人としての修行を積みました。その後、小倉工場に着任したんですが、とにかく先ず規模の大きさに驚きましたね。当時は、店舗はもちろん関西の様々な百貨店にも卸していて、羊羹を1日1万本など、毎日フル回転で和菓子を作っていました。」

当時の工場内の様子

山本「当時で印象的やったのは、とにかく何を作っても和菓子が飛ぶように売れたこと。それぐらい駿河屋ブランドは勢いがあったんです。
でも大量生産になっていくとたくさん作れる分、手作りの味がどんどん薄れていく。もちろん手作り菓子も継続していましたが、工場の規模が大きくなればなるほど色々なことに無理が生じてきましたね。」

そんな長年のジレンマを解消すべく、装いも新たに誕生したのが現在の本社工場小倉店なのです。

新生・本社工場小倉店の魅力

写真右上部が旧工場跡

本社工場小倉店は、手作りの味をできるだけ皆様に楽しんで頂けるよう、規模を1/5まで縮小し、無駄のないレイアウトで菓子工房を再構築。
最新設備を導入しつつも、外観と内装は歴史を感じさせる風格をもたせ、伝統と最新の文化を調和させています。

広めの販売ブース横には、家族連れでもゆっくりとくつろげるカフェエリア(カフェ限定商品も販売)とキッズスペースを配置。
(カフェとキッズスペースは新型コロナウイルスの影響で5月31日まで休止中です)

駿河屋の歴史が一望できる見学コースには、年表や貴重な資料が展示されており、職人たちが菓子を作る様子も見ることができます。

橘菓祖 橘本神社の分社も新しいお社に

山本「新工場はええですよ。今までの駿河屋にはなかった新しい魅力がふんだんにある。前の工場はまるで鉄工所みたいな外見やったけど、今はモダンな感じがええ雰囲気を出しているし、「味わい、学べ、楽しめる」と常連様にも、初めてのお客様にも非常に好評なんです。
工場が進化したのもあるけれど、最近はサービスも増やしています。和歌山市、海南市、岩出市に限りますが、お菓子のお届けサービスを始めたんです。もちろん日本全国、世界各地の皆様に駿河屋のお菓子を食べてもらいたいけど、やっぱり地元の和歌山は特別。皆様にもっと和菓子のある生活の楽しさ、嬉しさを実感してもらいたいですね。」

 

オープンからまだ2年。無限の可能性を秘めた本社工場小倉店は、総本家駿河屋のフラッグシップとして、和歌山とともにこれからも発展していきます。

(お届けサービスは、和歌山県内の各店舗にお電話で注文頂ければ、指定のご住所に商品をお届け致します。※代金¥3000未満の場合、お届け手数料¥500がプラスされます。)

 

総本家駿河屋 本社工場小倉店
〒649-6261 和歌山市小倉25
営業時間 : 9:00~18:00
定休日 : 無休(臨時休業あり)
TEL : 073-488-1187

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