特集

職人が追求し続ける総本家駿河屋の原点「本ノ字饅頭」

私ども総本家駿河屋は室町時代に始まり、先代から受け継がれてきた歴史と伝統とともに、皆さまに愛され支えられてまいりました。

時代を経ても輝きを失わない定番の味わいも、
新しい時代と共に進化していく革新的な味わいも、

長年にわたって切磋琢磨しながら手を取り合ってきた「人」の想いが込められています。

総本家駿河屋の菓子がどのようにして完成するのか、今回は日本の歴史にも残る紀州の殿様も好んで召し上がっていたという「本ノ字饅頭」をご紹介します。

歴史が語る、江戸時代から愛され続ける焼き饅頭

「本」と焼き印された「本ノ字饅頭」は、総本家駿河屋が、長年丁寧に作り続けてきた焼き饅頭です。その歴史は江戸時代にまで遡り、紀州徳川家の歴代お殿様が道中の食糧として携行された史実もある、まさに歴史とともに歩んできた一品。

出来たてを食べて頂きたいという想いから、今日では和歌山にある総本家駿河屋の店舗でのみ販売をしています。

また食べたい、変わらない美味しさの秘密とは?

現在も当時の製法を引き継いでいる本の字饅頭は実にシンプルで素朴な味わい。「また食べたい」と思えてしまう不思議な魅力が世代を越えて支持されています。ここでは変わらずに愛される美味しさの裏側についてまとめてみました。

■ ホクホクのできたては格別の美味しさ!

米麹を使いふっくらと発酵させた生地を蒸しあげて作られる本の字饅頭が最高に美味しいのは出来たてホクホクの状態。添加物など、余計なものが一切入っておらず日持ちしないことから、あえて和歌山の店舗のみで限定販売をしています。

■ 美しい焼き文字にも注目

表面に焼き付けた『本の字』の焼き印も総本家駿河屋の昔からのこだわりです。「本の字」の由来は、家族の絆を教えた徳川頼宣公の「父母状」の一文「正直を本とすること」や岡本の『本』、本丸の『本』など諸説あります。

■ 厚めの皮と素朴なこし餡のバランスが絶妙!

少し厚めの皮の本ノ字饅頭は、抜群の食べ応え。手に持った時に感じる重みからも腹持ちの良さが実感できるのではないでしょうか。中に入っている餡は、丁寧に炊き上げ、あとを引かない甘さの総本家駿河屋自慢のこし餡です。

■ 食べ方いろいろ、本ノ字饅頭をさらに美味しく

食べる瞬間にフッと鼻に届くのは、麹の発酵によるほんのりとしたお酒の香り。もち米を原料にしているので時間が経つと硬くなります。
その素朴な味わいと特徴から少しアレンジを加えることで、より美味しさを増します。ここでは、総本家駿河屋の社員や常連様がおすすめするアレンジをお届けします。

■ 冷めたらトースターやフライパンで

持ち帰りなどで冷めてしまった場合は、レンジで温めるのをはじめオーブントースターで焼くとカリっと香ばしくなります。押しつぶして煎餅風に焼いて食べたり、油で揚げても美味です。

■ 炊飯器を二次利用

ご飯が炊きあがった炊飯器の中に本の字饅頭を入れて蒸らすと、温かくそして柔らかくなり、まるで出来たてのような食感が蘇ります。

■ すき焼きの具材に!?

おやつ感覚で頂く人が多い本の字饅頭ですが、少数派ではすき焼きの具材として入れる人も。意外かもしれませんが、すきやきの甘さと見事にマッチするらしいです。

 

長い歴史とともに歩んできた本の字饅頭だからこそ、娘・息子へ、孫へと代々受け継がれてきた食べ方があります。デジタルが先を行く時代ではありますが、1つの饅頭を通して途切れることのない思い出を繋げることもまた、私たちにとって大切なことではないでしょうか。

日常のお茶菓子から、お盆の時期になるとお供え物としても大変人気の高い本の字饅頭。和歌山にお越し頂いた際はぜひ、そのできたてを味わってください。